「Never no turning back...」(と口ずさみつつも...)

まさしく『大回顧展』(じゃじゃ~ん!)と呼ぶにふさわしい
David Bowie is』を見てきた。
平日の午後にもかかわらず、およよ、予想を上回る大盛況ぶり。
ん~、やはり同年代とおぼしきオッサン・オバハン連中が多いな~。
若い人たちを見かけると、なんとなくホっとするのはなぜだろう?
エレベーターで5Fまで上がり、入口でヘッドホンを渡されたら、
さぁ、めくるめくようなBowieの世界へ。
...ドキドキ、ワクワク!

当たり前かもしれないが、最も華々しいのはステージ衣装の数々だ。
Isolar–1976 Tour』でのThin White Duke装束や、
Glass Spider Tour』(1987)での真っ赤なスーツを
いざ目の前にしてしまうと、さすがに感慨深いものがある。
ただ、きらめくスポットライトの中でそれを身に纏っているのが
あのBowieだからこそ、あそこまでカッコ良く見えるのであって、
マネキンが着る服は、所詮「陳列物」に過ぎないのであった。

むしろ、手書きの歌詞とか、衣装や舞台セットのスケッチの方が
彼のcreative processを生々しく伝えていた気がする。
特にインクの色を使い分けて、コーラスのパートを細かく指示した
Right』(『Young Americans』収録)のノートからは
スタジオの光景が目に浮かぶようで、思わずニヤけてしまった。

 Taking it all the right way
 Keeping it in the back
 Taking it all the right way
 Never no turning back
 Never need, no
 Never no turning back

...ちょうどこのアルバムを作っていた頃に愛用していたらしい
「粉」を吸引するための小さな銀のスプーンとかもあったりして。
(これ、日本の警察からクレームとかつかなかったのかな?)

噂には聞いていたが、じっくり見るには少なくとも3時間は必要と実感。
出口の仕掛けには、ファンなら誰でも胸がキュンとする筈。
ここら辺にも彼の人柄の良さが滲み出ててるんだよねぇ。

例えば500人のBowieファンがこの会場に集まってるとしたら、
きっと「自分だけのBowie」が500通り存在するんだろう。
なんたって元祖『Sound and Vision』のアーティストなんだし、
その両方があってこそのBowieだと理解していたつもりではあった。
それでも、彼の音楽/サウンドに最も触発されてきた自分なんかは、
どれだけヴィジュアル面に真剣に取り組んでいたかを思い知らされたし、
逆にヴィジュアル面がきっかけでファンになった人たち
(特に映像やファッションの世界にはたくさん居そう)だと、
音楽的な部分での新発見に胸を躍らせるんだろう。

そして、自分の居場所をどこにも見つけられなかったり、
「自分はこのままでいいのだろうか」とか悩んでたり、
自らのセクシュアリティについて苦しんだりしていた
世界中の若者たちが、どれだけBowieに勇気付けられたことか、
それを考えただけでも、彼の影響力のとてつもなさに圧倒される。
(これからBowieを発見していくであろう子供たちも含めて、だ。)

今の時代、どこにでもうじゃうじゃいる(自称)「アーティスト」連中とは
明らかにスケール感が違うし、他のミュージシャン/アーティストだったら、
単なる「レガシー」とか「伝説」といった常套句にとどまらない
人々の心の中で生き続ける「自分だけの○○」といったイメージも
ここまで豊潤かつ刺激的なものにはならないんじゃないかな、と。

...でもって、当然ながら、グッズ売り場へと足を運ぶ。
個人的にどうしても気になってしまうのがアナログ盤。
特に、『Blackstar』の12インチ・シングル、
日本限定Red Vinyl...って、3,600円もするのかよ!
輸入盤の『Blackstar』(LP)より高いっ!
だけど、あぁ、やっぱり買ってしまったのだ。

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