『...As I walked out in the mystic garden』

三島由紀夫が壮絶な割腹自殺を遂げて今年で50年。
毎年この時期になると、様々なメディアで取り上げられるが、
やはり今年はいつにも増して目にする機会が多い気がする。
まだほんのガキだった自分も、あの日の出来事は覚えているし、
三島が<物書き>として残した作品は言うまでもなく、
彼について書かれた様々な本もこれまで一通り読んできた。
(注:Jean-Jacques Burnelの影響は否定しない!)
そして、読めば読むほど、訳が分からなくなるのが、三島なのだ。
この「永遠の謎」こそ、偉大なる芸術家の証だと信じている。

<文士>ではなく、<武士>としての死を望んだ、
とされる三島ではあるけれど、あのような死に方も含めて、
ひとつの<作品>だったのだろう、と受けとめている。
ただ、その辺の解釈は、人それぞれで当たり前とも思う。
50年という年月を経ても、こうして語られ続ける存在であり、
恐らく100年後も人々を魅了し続けていくのだろう。
(それまで<日本>という国が存在していれば、の話だが?)

ところで、三島の遺作となった『豊饒の海』の第四巻、
天人五衰』の結末は、究極のニヒリズムなどと評されるが、
Bob Dylanが2006年に出したアルバム、
Modern Times』の最終曲を初めて聴いた時は、
思わず「え?天人五衰かよ?」とのけぞってしまった。

 As I walked out in the mystic garden
 On a hot summer day, hot summer lawn
 Excuse me, ma’am, I beg your pardon
 There’s no one here, the gardener is gone

 Ain’t talkin’, just walkin’
 Up the road around the bend
 Heart burnin’, still yearnin’
 In the last outback, at the world’s end

(『Ain’t Talkin’』)


三島にとって、ノーベル文学賞を逃したダメージは大きかった、
とはよく言われてきたことだが、それから50年近くが過ぎて
このBob Dylanが受賞者となったのを知ったら、
果たしてどう思っただろうか。
The Beatlesの武道館公演を見に行ったくらいだから、
「ガッハッハ」と哄笑してくれればいいのだが。

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