「...Calling out around the world」

Edward (Eddie) Van Halenが亡くなった。
享年65。
自分はギター弾きでもないし、
VAN HALEN (VH) の熱狂的なファンでもなかったけれど
(正確に言えば、David Lee Roth時代しか聴いていない)、
あの衝撃的なデビューをリアルタイムで体験しただけに、
There's Hendrix, and there's Eddie Van Halen
とつぶやいていた誰かさんにはひたすら共感する。
まさしく究極のギター・アイコンだった。

1980年代の初め、自分が米国に住んでいた頃は、
誰が何と言おうと、VHこそが最強のアメリカン・ロック・バンドだった。
しかも、『1984』が発表される数年前から、と強調しておきたい。
Eddieの早すぎた死を伝えるニュースでは、
どれもこれも『Jump』のプロモビデオでニコニコしながら
とてつもないギターを弾く彼の姿が映し出されていて、
確かにあれは彼らにとって最大のヒット曲だし、
より多くのファンを獲得するきっかけになった訳だから
「まぁ、当然かな」とも思うのだけれど、自分としては
「いやぁ、やっぱり『Eruption』だろ?」と、不満があった。

Eddieの天才的なギターワークについては
自分ごときが今さらどうこうコメントする必要もないので、
ここでは、初期のEddie/VHが取り上げていた
素晴らしいカバー曲について少しだけ書いておきたい。

そもそも1978年に彼らを一躍有名にした1stシングルが
The Kinksの『You Really Got Me』だったし、
2ndアルバムもいきなり『You're No Good』で始まった。
1982年リリースの5作目、『Diver Down』、
ここからシングルカットされた『(Oh) Pretty Woman』、
Dancing In The Streets』、
それに『Where Have All The Good Times Gone』、
どれも見事な出来栄えのカバーだった。

まぁ、この辺はDiamond Dave氏の得意分野で、
Eddieは「...他人の曲なんて」とうんざりしていたようだが、
カバーとして成功していたのは、彼のギターがあってこそ。
原曲を知る前に体験していたVHヴァージョンこそが
未だに自分にとっての決定版であり続けていたりする訳で、
こうした「過去の名曲」をカバーするのであれば、
自分のものとして、魅力的に生まれ変わらせるのが
絶対条件である、と彼らは教えてくれたのだ。

ちなみに、『(Oh) Pretty Woman』がヒットしていた頃、
米国のラジオではインストの『Intruder』から切れ目なく
なだれ込んでいくスリリングな構成のままオンエアされていて、
「おぉぉ、いつ聴いてもEddieはかっちょええの~♪」と
あのゾクゾクするようなギターリフを楽しんだものだった。
同じフレーズを弾いても、「ゾクゾク感」が出せるかどうかが
名人と凡人の違いなのだな。

シンセサイザーを大胆にフィーチャーした『Dancing...』にしても、
「豪快にハードなロックを演奏するバンド」=VHのサウンドとして
まったく違和感がなかった。
(VHの後でMick JaggerとDavid Bowieがカバーした
ヴァージョンなど、そのあまりのダサさに情けなくなるほどだ。)

今になって『Jump』の「あの」イントロ(=シンセ音)を聴くと、
「...いかにも80年代だな」と笑ってしまったりするのだが、
『Dancing...』のイントロ、シンセとギターのリフが絡むあたりは
いつ聴いてもワクワクしてしまうし、
『And The Cradle Will Rock...』で聴かせる
雷鳴が鳴り響くようなWurlitzerのイントロもそうだ。
音作りのセンスだけでも、Eddieの才能はハンパではなかった。

 It doesn't matter what you wear
 Just as long as you are there, so come on
 Grab a guy, grab a girl,
 Everywhere around the world
 There'll be dancing, dancing in the streets

ギターの音に魅せられる少年少女がこの世にいる限り、
彼の遺産(legacy)は継承されていくだろう。
Eddieの魂よ、永遠なれ。

EVH 06102020.jpg

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