"FLY STRAIGHT, WITH PERFECTION" -- THE RAVEN, 40 YEARS LATER

THE STRANGLERS、27年ぶりの単独来日公演...
東京のみ3 Days、オリジナルメンバーは、JJBとDaveのみ。
2日目のライヴに行ってきた。

11月4日(月)、すっかり暗くなった17時過ぎに渋谷のスペイン坂へ。
会場となる「WWW」は、かつて映画館・シネマライズがあった場所。
到着した時点で既にぞろぞろと番号順に並び始めていた連中を見れば、
見事なほどに同年代かそれ以上ばっかじゃねーか。
40年前の初来日時に、後楽園とかで伝説のライヴを見てたのだろうか。
英国人(らしき)ファンもかなり多い。
(バンドのロゴ入り半袖Tシャツ一枚だよ、寒くねーのか?)

入場が始まると、受付でドリンク代を払い、ミネラルウォーターを貰う。
キャパは500名だそうだが、「そんなに入るのか?」というくらい、
かなりこじんまりとした印象だ。
(このくらいのスペースで見られるのはありがたいことではある。)
スタンディングとはいえ、映画館だったので各ブロックに段差があり、
暴れる連中(?)にジャマされずに見るにはちょうど良さそうな
スペースを確保。
WWWでの2公演はソールドアウトということで、
開演時間までにステージ前のフロア(外国人多し!)は
身動きできないくらいの状態になっていた。

そして、いよいよ場内が暗くなると、PAからは「Waltzinblack」、
メンバーが登場して、ライヴが始まる。
いきなり「The Raven」でのスタート!
髪の毛がすっかり白くなってしまったJJB(今年で67歳)、
それでもベースをブリブリ弾きまくる姿は、相変わらずカッコいい。
正直言って、ライヴが始まるまでワクワク感はほとんどなかったけど、
やっぱりこうしてナマで聴くと良いなぁ、としみじみ思う。

そうは言っても、HughとJetがいないのは、やっぱりどうしようもなく寂しい。
別にギターのBaz(彼だってもうバンドに加入して20年くらいになる筈だ)や、
ドラムのJim(さすがに若いだけあってパワフルだ)が悪い訳じゃない。
ただ、JJBの持ち歌はともかく、ほとんどの曲でリードヴォーカルを取っていた
Hughの<あの声>、<あのシャウト>が聴けないと、
「あ~、これでHughが歌ってくれてたらなぁ」
と思ってしまわずにいられないのだ。
ギターのフレーズとかはともかく、<声>だけはどうしようもない。

ただ、ステージ上のメンバーは全員すっかりリラックスした様子で、
曲の合間にBazが、Buddy Hollyの「Peggy Sue」のメロディで
「YEBISU~♪」とビール片手におどけて歌う場面など、
かつてのピリピリした一触即発のライヴとはまるっきり雰囲気が変わっていた。
(ちなみにJJBのベースアンプの上にはサッポロビール、
 でも実はエビスビールがお好きらしい?)
別にちっとも悪いことじゃないだろう。
バンド内の人間関係がとても上手くいってるのだろうから。

外国人が多かったせいもあるのだろうけど、
観客とのコミュニケーションもばっちり。
JJBは、40年前の初来日ツアー、東京での最終公演(2月19日)で
いきなり「Something Better Change」を3回続けて演奏したことにふれて、
「...あの時はみんなすごくおとなしかったけど、
 今夜はみんな年寄りのくせしてラウドだよな!」
と言って笑わせてくれた。
そんなJJBの、このトシになっても少年(悪ガキ?)っぽい笑顔は、
やっぱりかわいい。
(当時少女だったお姉さまたちは、み~んなキュン♡となるんだろうな。)

演奏曲は新旧取り混ぜたオールタイムベスト的なもので、
「Time to Die」まで聴けたのは嬉しいサプライズだった。
ちなみに初日は1曲目が「Toiler」で、「Outside Tokyo」も演奏したらしい。
この日は「Death and Night and Blood」だった。
「Grip」、「Nice ’n’ Sleazy」、「5 Minutes」、
「Peaches」、「Walk on By」、「Hanging Around」等々、
初期のナンバーでは会場も大いに盛り上がる。
本編は「Tank」(JJBが右手で何度もベースに空手チョップ!)で終了、
アンコールは「Go Buddy Go」(初日は「Duchess」)と
(お約束の)「No More Heroes」の2曲。
JJBがこれまたお約束の「押忍!」のご挨拶で締めて、
約90分のライヴが幕を閉じる。
あの不気味な「The Meninblack」がPAから流れる中、
さっさと会場を出てきてしまったが、まだ19時半ちょっと過ぎ。
そのまま寄り道せずに、未開封のミネラルウォーターを片手に帰路につく。

思い出すのは、40年前の12月13日、後楽園球場特設テントでのライヴ。
とにかく寒い夜で、入場前に外で並んでいるだけでブルブル震えていた。
ステージ上のHughが、「日本は眠ってる!」と観客を煽り、
(目を閉じて「Baroque Bordello」を歌っていた姿は今も目に焼き付いている!)
JJBは「One question -- ナゼ?」と色々な意味に受け取れる質問を
まだ当時14歳だった自分に投げかけていった。

あれから40年もの時間が過ぎてしまったなんて。
長かったような、あっという間だったような。


HughとJetが居なかったのは残念だったし、どうせなら40周年記念ということで
名盤「The Raven」からの曲をもっと演奏してもらいたかった気もするが、
とりあえずJJBもDaveも元気そうだったのは良かった。
素直に楽しめたライヴだった。
もうそれでいいだろう。

TheStranglers_2019.jpg

SET LIST (@ Shibuya WWW, 04 November 2019)
01. The Raven
02. I've Been Wild
03. (Get a) Grip (on Yourself)
04. Time To Die
05. Nice 'n' Sleazy
06. Norfolk Coast
07. 5 Minutes
08. Unbroken
09. Golden Brown
10. Always the Sun
11. Skin Deep
12. Peaches
13. Death and Night and Blood (Yukio)
14. Freedom Is Insane
15. Walk On By
16. Something Better Change
17. Relentless
18. Hanging Around
19. Tank
(Encore):
20. Go Buddy Go
21. No More Heroes

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