「... No way to slow down...」

何の前触れもなくトラブルは発生し、
あれよあれよという間にすべてが急ピッチで展開し、
もはや「途中下車」は許されず、
自分を取り巻く状況が悪化の一途を辿っていく。
そして、ふと気が付くのだ。
単なる「偶然」のように思われたこと、
そのすべてが「必然」でしかなかったのだと。

たまたま前回取り上げたGENESISがきっかけで(?)
「そーいえば、もう何年も聴いてないよなぁ...」と、
あの(!)Jethro Tullを某音楽配信サービスで
なんとな~く聴いていたら、すっかりハマってしまった。

そもそも自分が知っていた彼らの楽曲といったら、
「Aqualung」と「Locomotive Breath」という
米国のClassic Rockラジオでしつこくかかっていた
スタンダード・ナンバーのみなのだ。

バンドの中核を担うIan Andersonにしても
そのあまりにも強烈過ぎる風貌からか、どう見ても
「大英帝国(スコットランド)の変人!」という印象しかなく、
「なんでそこでフルートが出てくるの?」と違和感を覚えたり、
真面目に彼らの音楽と向き合おうとする覚悟がないと
ちょっくら敬遠しとこっかなぁ~、という感じだったのだ。
つい最近までは。

...しかし、すべては起こるべくして起こった。

*今日の一曲:
 『Locomotive Breath
 by Jethro Tull (1971)

 In the shuffling madness
 Of the locomotive breath
 Runs the all-time loser
 Headlong to his death
 He feels the piston scraping
 Steam breaking on his brow

 Old Charlie stole the handle
 And the train it won't stop going
 No way to slow down

そもそも『蒸気機関車のあえぎ』という邦題が、
ハッキリ言ってしまうと、どうもピンとこないのだけれど、
要するに「もうどうにも止まらない♪」(=山本リンダさん)
みたいな状態が歌われている訳で、
Ian Anderson自身がこの曲を書いた時には
世界的な人口急増の問題が頭の中にあったようだが、
今さら<途中下車>したくてもできない状況、
その無力感、焦燥感、そしてある種の開き直り(?)
といったものは、時代にとらわれない普遍的なテーマだから、
テロリズム、移民流入、環境破壊等の問題で揺れ続ける
2016年の現実世界においても、しっかり通用するのである。

...そんな訳で、今年に入っていきなり(予兆はあったものの)
私生活で「危機的状況」に直面することとなった自分が、
(よりによって)長年忘れかけていたこのバンドを再発見し、
この曲の歌詞と、リリースから45年(!)という時間の流れに
ビクともしないそのパルス(まさしく蒸気機関車のようだ!)に
強烈な衝撃を受け、すべての出来事が「偶然」などではなく、
「必然」でしかなかったのだと理解するに至ったのも、
結局は気まぐれな「Old Charlie」(=God?)、もしくは
運命」なるものの悪戯なのかもしれない。

ぼんやりしてると倒れてしまいそうな自分を支えてくれているのが
まさかJethro Tullの音楽だけと言うつもりもないけれど、
この曲、そしてアルバム『Aqualung』をひたすら聴き続けることで
エネルギーを補給できたし、ささくれていた精神も救われた。
彼らには...心から感謝している。

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