「(続) In this age of grand illusion...」

このところ、なんだかんだと私生活でトラブルが続き、
かなりブルーな精神状態で、体調も良くなかった。
どうしようかなぁ、とギリギリまで決断できなかったのだが、
この連休に都合良くスポッと空き時間ができたので、
「やっぱり見ておこう!」と行ってきた --
久々のBillboard Live Tokyo。

 『Earl Slick and Bernard Fowler
  Perform "Station to Station"
  in Tribute to David Bowie
(2nd show, 5/4)

「主役不在で、あの名作アルバムを再現と言われてもなぁ...」
と、なんとなく二の足を踏んでいたライヴ。
それでも、まともなミュージシャンが演奏する「ナマ」の音に触れたい、
せめて、その僅かな時間だけも、他のことを忘れられれば、それでいい。
単なる現実逃避?大いに結構じゃないか。
どうせならBowieを偲んで、頭を空っぽにするさ。

実際にステージにBernard Fowlerが登場して歌い始めると、
あっという間に別世界へと連れて行かれてしまった。
個々の楽曲が持ち続けている圧倒的なパワー、
そして紛れもなくBernard本人の実力によるものだろう。
25年以上もStonesのbacking vocalistとして
ツアーやレコーディングに参加している彼だけに、
さすがと納得できる歌唱力だ。
お気に入りの「Word on a Wing」では、
自分も思わず感極まって涙ぐんでしまった。

一方のEarl Slickは、ミストーンも目立っていたけれど、
やはり「Station to Station」中間部での
<あの>ギターソロをナマで聴いてしまうと、
こちらのハートを直接震わせてしまうものがある。
ちなみにドラムを叩いていたのが、彼の息子で、
コーラスは故Mick Ronsonの娘さんだ。

サックスを含む8人編成のバンドは、Bernardを除き全員が白人。
ご本家が70年代後半の活動を共にした偉大なるバンドでは、
黒人ミュージシャンがリズムセクションを担っていたことを考えると、
どうしてもファンキーさという部分で物足りなさがあり、
白人+黒人混合の<multi-racial>でなかったのが
残念な気もしたが、これも<人種差別>になってしまうのだろうか。

ライヴのセットリストは、「Station...」のアルバム全曲、
プラス「Diamond Dogs」、「Win」、「Heroes」の三曲。
特に「Win」が聴けるとは予想していなかったので、とても嬉しかった。
<Plastic Soul>と呼ばれたBowieのヴォーカルラインを、
(まさしく<本物>である)BernardがSoulfulに歌い上げるのが
面白かったし、他の客がどう思ったかは知らないが、自分は素直に感動した。
同時に、このライヴ全体を通じて、Bowieがいかに卓越した
ヴォーカリストであったかということもあらためて思い知らされたけど。

David Bowieが残してくれた不滅の音楽...
新たな世代へと、ずっと、ずっと聴き継がれていくことだろう。
だから、彼はこれからも生き続けるのだ。

画像

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック